スペインの土地と人々>スペインの歴史

 スペイン北部,サンタンデールの街近くに,アルタミラの洞窟があリます。1879年,この洞窟で後期石器時代に描かれたものと思われる,彩色動物壁画が発見されました。この壁画は,紀元前1万5000年前頃に,クロマニヨン人によって描かれたものと思われますので,イベリア半島には,後期石器時代にはすでホモサピエンス,クロマニヨン人が移住していたと考えられます。
 以後,イベリア半島の歴史は,諸民族の侵入の歴史でもありました。紀元前10世紀頃には,フェニキア人が南スペインに侵入し,現在のカディスを建設しました。

 そして紀元前19年,ローマ軍は半島全域を支配,ローマ帝国の時代が訪れます。
 スペイン各地に今も残るローマ帝国時代の遺跡をみるにつけ,ローマの土木建築の技術水準,文化の高さに感服させられます。
 マドリッドの北ヘ100KM走ったところに,セゴビアの街があります。この街に残るローマ水道橋は,ヨーロッパ各地に残る水道橋の中でも,最も美しく,完全な形で残る水道橋です。全長728m ,高さ29m。花崗岩を積み重ねただけで,セメントや漆喰などの接着剤を一切使わずに,2000年の風雪に耐え、今なおほぼ完全な姿を保っている様は驚きです。
ローマ水道橋
ローマ水道橋。
紀元1世紀頃,トラヤヌス皇帝の時代につくられたと考えられる。
どのようにしてこの巨大な花崗岩を積み上げたのだろう。

トレドの街5世紀から6世紀になるとゲルマン民族が侵入し,トレドを首都として西ゴート王国を築き上げました。


 かつてスペインの首都であったトレドの街。
 エル・グレコが描いたトレドの全景と
 少しも変わっていない。