校長夫妻のスペイン生活スペインで車を安全に運転する方法

 やっと手に入った車です。しかも私のお気に入りの車ですから,もう,ラ・マンチャの大地へ出かけたくてウズウズ しています。
 しかし,ご用心。スペイン人の荒っぽい運転は,大変なものです。国道を150Kぐらいのスピードで走リ抜けたり, 方向指示器を出さずに,斜めに4車線を横切ったり,極めつけは駐車でしょうかね。マドリッドの街には有料駐車場 もたくさんあるんですよ。でもこの有料駐車場を使う人は少ないんですね。1時間の駐車料金,200〜240Pts(約 150円)は高いのでしょうか。それとも何か他に理由があるのでしょうか,よくわかりません。そこで路上駐車をす ることになるのですが,私たちの感覚では駐車する場合の,「前後の車両との適正な距離」と言うものがあるでしょ う。この適正な距離の間隔は,常識的に車がぶつからない距離だと思うのですが,スペインでは違いますね。前も 後ろもぶつかりながら駐車スペースへ入りこみ,出るときも「ハイ,ごめんなさいよ」と,前後にはじき出し,押し出して出るのですから。でも一列で車が置かれているときは,それでもまだいいのですが、これが、自分の車の外側に も置かれてしまうと,もう出られません。この時はどうするのでしょうか。
 私も,二列に路上駐車をした内側の車はどうするのか,プリンセサ通りで見ていたんです。そうしましたら,出られ ない車は,先ず,クラクションを鳴らします。気長に,外側の運転手が現れるまでクラクションを鳴らし続けます。や がて,「やあやあ」と外側の運転手が現れても,あまり騒動にならないんですから不思議です。

安全運転マニュアル1〜6
運転のマナーにはいろいろ問題がありますが,でもこれはその国の伝統や文化,国民性など,一口では論じら れない歴史がありますからね。それでも,この国で車を安全に運転する,いくつかのルールのようなものはあるん ですよ。
  1. 幹線道路では,車の流れに乗ること。100〜120Kが安 全な速度。
  2. 方向指示器を出さないで進路変更をしたり,斜めに猛 スピードで3〜4車線を横断する車を想定して運転する こと。
  3. ピカッとフラッシュしたら「お先にどうぞ」ではなく「こちら が通るぞ」のことのほうが多いので,注意すること。
  4. 支線から幹線道路に入ろうとする車は,スロー・ダウン してこちらの車の後ろに回るのではなく,スピード・アッ プして前ヘ割り込むことが多いので,競争しないこと。
  5. ロータリーでは,左側の車に十分注意すること。
  6. 市街地を走るときは,信号だけを頼らないこと。赤信号でも 人が横断していたり,黄色で止まろうとすると後続車 にクラクションを鳴らされたりするので,実態に合わせ、 自分の目で運転すること。

ロータリー式交差点。
ロータリーの中に入っている車が優先。

とまあ,以上のことを基本に,自分なりの安全マニュアルで運転すれば,事故は防げると思いますが,それでも油 断なりませんよ。私も2度ほど防ぎようのない事故に遭っていますから。一度はプリンセサ通りでの追突。もう一度 は,王宮前の通りで左横から飛び込まれました。こちらが慎重に運転していても,相手に飛び込まれては,防ぎよ うがありません。

▼ 羨ましい高速道路網

それでも,スペインの整備された道路網は羨ましい限りです。 マドリッドを起点にして、高速道路が東西南北に走っており、 移動が実にスムーズです。 100Kの距離を,おおよそ1時間で計算すれば,かなり安全運 転です。何しろ今でも速度制限が100K/hであったり,120K /hなのですから。 私の家から,トレドの街も,セゴビアの街もちょうど100Kmくら いですが,1時間あれば十分ですからね。いいですよ。
我が家の前を走る国道6号線。
中央の道路は,午前と午後で進行方向が逆になる。