オーラ ケ・タール?

 スペインでは、6月中旬だと言うのに、街の温度計は40度を超えています。
 ラ・マンチャの夏は、もともと照りつける太陽と乾燥で、厳しい暑さが続くのですが、それにしても、今年の夏は少し早すぎるような気がします。
 
この時期はまた、スペインの人たちにとって、待ちに待ったバカシオーネスの季節でもあります。街中では、地中海沿岸のコスタ・デル・ソル、フランス国境のピレネー山中でのキャンプ等の話でもちきりです。

 EU関連QA特集

 マドリッド通信53号より継続して、EU統合前後のヨーロッパについてお伝えしてきましたが、EメールやQAルームでたくさんの皆さんからお問い合わせやご意見をいただきました。
 
マドリッド通信を見て、是非「EUを旅行してみたい」「家族でヨーロッパへ住みたい」と言うような内容のEメール等が多かったので、60号を記念してQA特集を組みました。

 Q ヨーロッパは、なぜ国境をこえて一つになったのですか?

 A EU統合のバック・ボーンとなったものは、やはり歴史的に見て、ヨーロッパの国々はキリスト教という共通の文 化基盤を持っていたことでしょうね。この文化基盤の上に、EU統合のモティべーションとなったのは、次の二つの理由が考えられます。

 1 戦争のない、恒久平和への願い

 ヨーロッパの歴史は、民族の対立・侵略、戦争の繰り返しでありました。
 
特に第一・二次世界大戦での惨禍は、ヨーロッパの人たちの「戦争のない、恒久平和」実現への願いを一層強くしました。
 
そのために、自国の主権の一部を委譲してまで、統合の実現へ動いたのです。
 
私は、当分の間ヨーロッパを舞台にした戦争は起こらないのではないか、と考えています。EUの統合、統一通貨「ユーロ」の流通自体が、戦争の抑止力になり得るからです。従来のような、自国通貨での戦費調達が、物理的にももはや不可能になったのです。

 2 巨大経済圏を創り出すことによる、経済の活性化と言う視点。

 20世紀の世界経済は、競争力のあるアメリカ、日本がリードしてきました。米・日のこの巨大な二大経済圏に対抗する為には「統合による経済規模の拡大しか選択肢はない」と言う認識において、ヨーロッパ諸国のコンセンサスが得られたのではないでしょうか。
 
「21世紀の世界経済は、米・日・EUの三極に収斂される」と言うのが、私の持論ですが、EU統合による巨大経済圏の出現は、スペインでも「サービス」「能率」「価格競争力」と言うような、自由主義経済の良い面が顕在化しており、今後も活力のある市場が期待出来ます。

 Q スペインの物価について

 A スペインの物価は、平均すると日本の半分、あるいは物によっては三分の一くらいです。ただ、電気、繊維製品 は例外で、これは高めです。
 
日用品、食料品等の値段は以下のとおりです。 (100ペセタ=63円で換算)

 フランス・パン一本 30円、牛乳一リットル 80円、ヨーグルト一個 30円、メロン一個 190円、レタス一個 50円、牛肉1kg 903円、卵10個 140円、ビール一缶 37円、ワイン一本 300円、砂糖1kg 95円、新聞一部 63円、自動車税年間 7、875円、ピソ家賃2LDK(含ガレージ・プール)一ヶ月 88、200円

 Q スペインのおいしいもの

 A これは個人の好みの問題もありますが、一般的にスペインのおいしい料理をいくつか挙げますと、1 パエジャ 2 コチニージョ・アサド(仔豚の丸焼き) 3 コシード・マドリレーニョ(マドリッド風煮込み) 4 鳥肉のチ  リンドロン 5 ガスパチョ(にんにくとトマトのスープ)

    

          スペインの代表的な料理「海の幸パエジャ」。米
          
をベースに、えび、いか、蟹、ムール貝、ピーマ
          
ン等を入れて炊き込む。

 スペインのおいしい料理については、娘のホーム・ページで詳しく紹介しておりますので、下記URLへどうぞ。      http://www.teddy.to/issyo/ 

Q ハモン・セラーノはどうやって造るのですか。

 スペインの美味珍味の一つ「ハモン・セラーノ」は、スペインへいらっしゃったら、是非食べてみて下さい。
 先ず、豚の腿を天然の原塩に一ヶ月漬け込みます。山岳の流水で適度に塩抜きしてから1〜2ヶ月そのままにしておき表面にカビを生やします。後は山岳地帯の室で1〜2年間熟成させるのです。
 
ハモン・イベリコと言う、ドングリの実で育てた黒豚が特に美味です。

                 

ハモン・セラーノ屋さん。店先に吊るして        レストランで特別注文のハモン・イベリ
あるハモン・セラーノをそいでもらう。1        コ。こちらは100gで700円前後。
00gで200円前後。               イベリコは、切ってから30分が食べごろ。

 Q 来年の春、フランス、ドイツ、イタリアの三カ国を旅行する計画ですが、ユーロは流通しているのでし ょうか。

 A EU諸国の統一通貨ユーロの流通は、2、002年1月からです。ですから、来年の春にEU三カ国を旅行されるのでしたら、フラン、マルク、リラに替わって「ユーロ」でこれら三カ国を旅行することが出来ます。
 
従来ですと、ヨーロッパの国々を旅行する場合、訪問国の空港で両替をし、現地通貨で買物をしていたわけです が、統一通貨「ユーロ」が流通するようになれば、その手間と手数料が省かれますから、旅行者にとっては非常に 動き易くなるわけです。
 
私の試算では、両替手数料等がなくなることによる、旅行経費等節減効果は5%前後と考えられます。

 Q スペインへ家族で移住したいのですが、医療制度と送金の方法を知りたいのですが。

 A 医療制度も外国為替送金も、いくつか選択肢がございますので、現在の「私の場合は」と言うことでお話いたします。
 
先ず、医療についてですが、私は勤務先の社会保険とサニータスという民間の保険に加入しています。
 
サニータスは、月々の掛金が6、950ペセタで、体調を崩した時などには、ていねいに診てくれますので安心 です。
 
外為送金の方法ですが、先ず日本の外国為替を扱っている銀行で口座を開きます。次に、移住を希望している国 で、自分が口座を開いた日本の銀行と提携している銀行の口座を開きます。これで外為送金OKです。
 
外為送金は非常に便利になりまして、昔は依頼書に判を押して、郵送していたのですが、今は、FAXでもEメール でも可となりましたし、3〜4日で送金してくれます。

 エル・トボソ村紀行

 マドリッドの街から車で120K南へ走ると、セルバンテスの小説でお馴染みのドン・キホーテが思いを寄せていた、ドゥルシネア姫が住んでいたと言われるエル・トボソ村があリます。ロシナンテ号を車に代えて、赤茶けた荒涼たるラ・マンチャの大地を駆け抜けてみました。
 
マドリッドの街からは、国道4号線を一路南に向かいます。約45K走ると、荒涼たる大地の彼方に、緑の美しい風景が開けます。ロドリエゴの名曲「アランフェス交響曲」で有名なアランフェスの街です。
 
オカーニャの街から国道301号線を更に南へ65K走ると、ベンタ・デ・ドンキホーテと言う小さな街に出ます。 この街で進路を右にとり、西へ進むこと約10分でエル・トボソ村へ到着します。

                     

    エル・トボソ村に残る、ドゥルシネーアの      ドン・キホーテが元服した旅籠、
    
家。左がセルバンテス図書館。           プエルト・デ・ラピセ。

 帰りは、コンスエグラからトレド経由でコースをとれば、ラ・マンチャの大地を一周することが出来ます。
 
  スポーツ・デー終業式終りました。

 6月24日()、マドリッド補習授業校のスポーツ・デー終業式が無事終了致しました。暑さの中、サッカー、玉入れ、パン食い競争などを皆で楽しみました。                     アディオス