アランフェス離宮庭園の桜
 
平成163月28日(日)

 
オーラ ケ・タール?
 マドリッド通信読者の皆さん、お元気ですか。アランフェスの街より、加瀬です。

 
インターネットで検索しましたら、日本から懐かしい桜の花便りが聞こえてきました。日本では、お花見でにぎやかでしょうね。 アランフェスの離宮庭園には、プラタナス、マロニエ、西洋ポプラなど、秋の黄葉が美しい巨木類が多いのですが、庭園内の「農夫の家」付近と我が家の近くのイサベルU世公園で、桜の花を見つけました。夕方いつものように島の庭園内をジョッキングしておりましたら、偶然見つけましたので、「アランフェス協奏曲」の舞台になった島の庭園のタホ川の美しい流れとともに、さっそく「マドリッド通信」へ掲載します。

 
アランフェス協奏曲

          

                
Concierto de Aranjuez(アランフェス協奏曲)

 
ホアキン・ロドリーゴの名曲「Concierto de Aranjuez(アランフェス協奏曲)」、その哀愁を帯びた優雅で上品なメロディーは、アランフェスの宮殿を舞台に、18世紀後半にスペインの巨匠、ゴヤが描いた宮廷の中の風景や人間模様をモチーフに作曲されたと言われています。
 
特に私たちにも馴染みの、Segundo  Movimiento(第二楽章)のアダージオは、ロドリーゴ夫妻のラブ・ロマンスとタホ川のせせらぎとのノスタルジック・サウンドとして語りかけてくるようです。

 
「王子の庭園」の桜

 王子の庭園をずっと奥へ進みますと、農夫の家があります。その近くのあまり目立たない一角に5〜6本の桜が植えられています。花の大きさからすると「ソメイヨシノ」ではなさそうですが、スペインの人たちは「セレソ(さくら)」だと教えてくれました。

               

                      
我が家のすぐ前、イサベルU世公園で見
                つけた桜。花の大きさ
や花びらの感じが
                日本の桜とは少し違うようですが、何と
                言う
桜なのでしょうか。

             

                   
王子の庭園の奥でひっそりと咲いていた桜。スペ
             インでは、日本の「お花
見」のような習慣がありま
             せんので、残念なのですが、この青空と花の下
でお
             弁当を食べたら、さぞおいしいことでしょう。

           

             
王子の庭園の「桜並木」。向こう側一帯は、タホ川が流れている。

 日本の桜と「お花見」
 私の担当する翻訳学部・JAPONES−Wの学生に、講義の中で日本の「お花見」の話をしました。スペインでは、日本の桜に良く似た「アルメンドロ(アーモンド)」の花や、これからラ・マンチャ、アンダルシアの野原一面に真っ赤に咲くアマポーラの花など、お花見には最高だろうと思われる花が多いのですが、日本の「お花見」のような習慣はありませんから、学生たちは「お花見」そのものを理解出来ずにいたのですが、「The cherry blossoms are viewed under the flower of a cherry tree in full bloom(満開の桜の花の下でお花見)Cherry blossom viewing is enjoyed eating lunch」と、いろいろ話すうちに、とても興味を示す学生が多くなりました。会社や学校、役所と言った職場単位で組織をあげて「お花見」をすると言う、日本独特の習慣・行動様式に興味と関心が集中しました。スペインでは、勤務時間を離れて組織の仲間と一緒に飲みに行ったり、お花見をしたりと言うような生活習慣はありませんからね。それでも、学生の何人かが、そのような人間関係、縦・横の連帯意識が「日本企業の活力」なのではないか、という見方をしている学生もいて私自身「なるほど・・」と、思っています。