スペイン概要・基礎データ集
フェリペU世大学・翻訳学部
PROFESOR 加瀬 忠
スペイン国旗について スペイン国旗は、「血と黄金の旗」と呼ばれ、中央の黄色は土地・豊かな黄金、上下の赤は、スペインがスペインであるがために流された「血の色」を象徴しています。また紋章は、カスティージャ・レオン・アラゴン・ナバラ・グラナダ王国の紋章を組み合わせたもので、二本の柱は、スペイン本国と中南米のスペイン語圏の国々を表しています。
1 面積 50.5万km2(日本の約1.3倍)
2 人口 約4、471万人(2006年)
3 首都 マドリッド(マドリッド市) マドリッド市の人口約315万人(2005年1月)
4 言語 スペイン(カスティージャ)語 (バスク語、カタルーニア語、ガリシア語)が地方によっては話されている。
5 宗教 憲法上の信仰の自由が保障されている (但しカトリック教徒が圧倒的多数です)
6 ビジネス・アワー スペインの商店は、日曜・祝日は営業しません。デパートは、年に数回、日曜に
営業しますが通常第1日曜日にあたります。
スペインでは、シェスタが午後2時頃から4時半頃までと長く、この間にゆっくり昼食をとる習慣があります。シェスタは、季節によって変動があり、冬は午後1時半から4時半まで、夏は午後2時から5時頃までのところが多いです。
オフィスや商店の営業時間。
商 店:月〜金10:00〜14:00、16:30〜20:00、土10:00〜14:00、日曜・祭日休み。
デパート :月〜土10:00〜20:00、昼休みなし、日・祭日休み。
会 社:月〜金9:00〜14:00、16:00〜19:00、土・日・祭日休み。
官 庁:月〜金9:00〜14:00、土9:00〜13:00、日・祭日休み。
7 スペインの気候
スペインにも四季があり、日本と同じような気候です。ただし、日本の梅雨のような長い雨季はなく、夏場はほとんど雨が降りません。高温の割には過ごしやすい乾燥した気候で、一日の温度差は大きいです。一方、スペイン北部の沿岸部は雨が降り続く日が多く、緑豊かな大地となっています。
8 服装
基本的に日本と同じような服装で過ごせます。夏は日差しが強く暑いため、サングラスをお持ちになると良いでしょう。また、冬はかなり寒いので、マフラーや手袋などが役立ちます。春・秋の気候は不安定ですから、暑ければ脱げる、寒ければ着られるような服装がお勧めです。
9 国の祭日とマドリッド州の祭日
全国共通の祝祭日
@ 1月 1日 新年
A 1月 6日 エピファニア(公現祭)。通称ディア・デ・ロス・レイジェス・マゴスと呼ばれ,各地 でラクダに乗った東方の三博士のパレードがあり ます。スペインの「子供の日」にあたる。
B 3月19日 聖ヨゼフの日。スペインの「父の日」で、子どもたちが父親にプレゼントする習慣があります。
C 5 月 1日 メーデー。勤労者ヨゼフの祝日。
D 8 月15日 聖母被昇天の日。各地で聖母をテーマにした宗教劇が行われます。
E 10月12日 イスパニア文化の日。コロンブスがアメリカに到達した日。
F 11月 1日 諸聖人の祝日。日本のお彼岸のような日。人々は墓参りに出かけます。
G 12月 6日 憲法記念日
H 12月 8日 聖母受胎の日。マリアが、聖霊によってイエスを身ごもった日。
I 12月25日 クリスマス。12月になると、町はイルミネーションで美しく飾られます。
マドリッド州の祝祭日
@ 5月 2日 マドリッド自治州設置記念日。1983年に設置。
A 5月15日 聖イシドロの日。聖イシドロは農夫で、マドリッドの守護聖人です。
B11月 9日 アルムデナの聖母マリアの日。
その他のカトリックの宗教行事
@ 1月28日 聖トマス・アキノの日。中学や高校、大学などの学問に関する人々の休日。
A 2月下旬〜3月上旬 カルナバル(謝肉祭)。
B 7月25日 聖ヤコブの日。その他諸々の聖人を祝う日。
10 スペイン略史
BC800頃 フェニキア人、カディスを建設
BC500頃 ギリシャ人、カタルーニャ沿岸進出
BC400頃 カルタゴの植民地建設始まる
BC201 ローマ、カルタゴを破る
BC19 ローマ軍、半島全域支配
507 年 西ゴートが侵入し、トレドに王国を樹立
711 年 回教徒が侵入、西ゴート王国滅ぶ
722 年 コバドンガの戦い・国土回復運動
756 年 西イスラム帝国誕生(首都コルドバ)
1474年 イサベル一世即位
1492年 グラナダ陥落。キリスト教徒によるスペイン支配確立。コロンブスアメリカ大陸到達。
1556年 フェリペU世王位
1560年 マドリッド、スペインの首都に
1588年 スペイン無敵艦隊英海軍に敗北、以後スペイン帝国衰退へ。
1605年 セルバンテス、「ドン・キホーテ」発表
1701年 スペイン王位継承戦争起こる 〜1714
1704年 イギリスがジブラルタルを占領
1808年 アランフェスの暴動。ナポレオン、スペインを侵略
1936年〜39年
スペイン内戦。
1937年 ハラマ川の戦闘 ゲルニカ爆撃 ブルネテの戦闘
1939年 フランコ政権成立。
1955年 スペイン国際連合に加盟
1975年 フランコ死去、ホァン・カルロス一世即位。
1977年 総選挙の実施(41年振り)
1978年 新憲法制定
1982年 NATOに正式加盟
1986年 ECに正式加盟
11 政治体制
政体 議会君主制
元首 ホァン・カルロス一世 (Juan
Carlos I)国王 (1975年11月22日即位)
議会 二院制 (上院257、下院350議席)(任期4年、解散制度あり)
サパテロ社会労働党(PSOE)政権 (2004年4月〜)、議院内閣制
(1)首相名 ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ (Jose Luis Rodriguez Zapatero)
12 国防
(1)国防省予算 約74億ユーロ (2006年)
(2)兵 役 2001年末を以て徴兵制を終了し、職業軍人制度に移行しました。
(3)兵 力 陸軍78、197人、海軍19、348人、空軍20,962人(2006年4月現在)なお、米西防衛協定(88年12月調印)により、ロタ基地に1、484名、モロン基地に151名の米軍が駐留。
13 経済
(1) 主要産業 食品加工、化学品、自動車、観光産業
(2) GDP 12、246億ドル(2006年)(出典:OECD)
(3) 一人当たり国民所得 27、767ドル(2006年)(出典:世界銀行)
(4) 経済成長率 2002年2.0%、2003年2.9%、2004年3.1%、2006年3.9% (出典:世界銀行)
(5) 物価上昇率 2002年3.5%、2003年3.0%、2004年3.0%、2005年3.4%%、2006年3.6% (出典:スペイン国立統計局)
(6) 失業率 2002年11.5%、2003年11.5%、2004年10.9%、2006年8.5% (出典:OECD)
(7) 貿易総額 輸出 1、909.65億ドル(2005年) 輸入 2、877.33億ドル(2005年)(出典:スペイン産業・観光・商務省)
(8) 主要貿易品目 輸出 自動車、エンジン類、電気機器、プラスチック製品 輸入 自動車、エンジン類、鉱物性燃料・鉱物油、電気製品
(9) 主要貿易相手国輸出 仏、独、伊、英、ポルトガル、米、蘭、ベルギー、ラテン米諸国(対EUが約70%)
輸入 仏、独、伊、英、蘭、ベルギー、ポルトガル、米、ラテン米諸国(対EUが約66%)(出典:IMF)
(10) 通貨 ユーロ
経済状況
EU加盟国全体の景気低迷の中、スペイン経済は高い成長(2006年は3.9%)を続けており、概して経済環境は良好です。
スペインは、EUの中でも主要な経済国であります。経済規模は世界第8位であり、投資国としても第8位、経済成長率はここ数年継続してユーロ圏平均を上回って推移しています。(2006年の経済成長率は3.9%)。
スペインはまた、EUの中でも地理的・戦略的に、EU、中東およびアフリカ市場に対して有利な立地条件を有しています。また、歴史的、経済・文化的繋がりの強いラテンアメリカ諸国とも、アクセス拠点として重要な国です。
知識産業を基盤とする近代的なスペイン経済は、その経済活動の65%がサービス業によって占められています。若くて質が高く、且つより安いコストの労働力に恵まれた国でもあります。
マドリッド通信121号「EUの基礎データ」へリンク