東洋大学陸上競技部の新しい合宿所

 
                             東洋大学陸上部
 
                              OB加瀬 忠

 
  箱根駅伝を目指して、連日トレーニングに励む東洋大学の駅伝選手たちは、「どのような環境
    で練習しているのか」を、知りたいと思っている全国の卒業生の皆さんは、大勢いらっしゃる
    と思います。
     過日、新しい合宿所が完成し、選手の皆さんも引っ越しが終わりましたので、「OB会総会」
    の折に拝見した新しい合宿所の近辺の風景をアップします。

     

    
グラウンドの位置は昔のままですが、トラックはオールウェザーの8コース。トラックの周囲
     はきれいに手入れされた芝生で、選手たちは、それぞれが芝生の上で距離を踏み、更に写真右
     手の森の中にあるクロスカントリー・コースで走ります。

     

 
   右手の建物が、グラウンドの中に出来上がった新しい合宿所です。すぐ前がトラックですか
     ら、練習環境は最高です。しかし、オールウェザーで反発力の強い高速グランドですから、脚
     への負担が大きいため、トレーニングの場所も、選手各自がコンディションに応じて選ばなけ
     ればなりません。

     

 
   東洋大学陸上部の選手たちは、東京・白山上の本学まで電車で通学しますから、往復で3時
     間半くらいの時間がかかります。これは、昔から全く変わっていないのですが、今は、練習
     時間確保のために、照明設備も立派に完備しています。東洋大学箱根駅伝チームは、伝統的
     に朝練習をかなり重視しています。

     

 
   外周の芝生で距離を踏むグループ。延藤君・左端、定方君・右から2番目も、かなりの距離
     をこなしていました。芝生の上でのロング・ディスタンスは、足腰、膝等への負担が少なく、
     故障上がりの選手に好かれています。

     

 
   駐車場への直走路は、100メートル〜120メートルの直線なので、選手たちはウイン
     ド・スプリントで身体に刺激を与える走路として使っています。向かって右が陸上競技場、
     左手がラグビー場の位置は昔のままです。

     

 
   グラウンド隣の森は、クロスカントリー・コースです。森の中ですから、夏の日中でもかな
     り直射日光が遮られ、距離を踏むことが出来ます。埼玉県は、熊谷の暑さが全国的に有名で
     すが、川越の夏も熊谷並みですから、炎天下のグランドと緑陰のクロスカントリー・コース
     の組み合わせは絶妙です。

     

 
   クロスカントリー・コースのほぼ中間点には池があります。ほんの、ちょっとした変化です
     が、ロング・ディスタンス中の選手には、安らぎを与えてくれる場所です。ここを左折して、
     まだまだコースは続きます。クロスカントリー・コースは、舗装されていない柔らかいコー
     スですから、夏季など、暑い日中に距離を踏むためには、絶好のコースです。

 
   ポイント練習の風景

    

 
   ポイント練習開始前、酒井監督、谷川コーチから本日のポイント練習の課題、走り方につい
     ての話がありました。箱根駅伝を間近に控えたこの日は、5、000m×2(1本目14分
     24秒、2本目14分16秒)リカバリーは6分のジョッギングでした。箱根駅伝のエント
     リーメンバーは、ほとんど指示通りのペースで走り切っていました。

     

      選手の表情も真剣そのもので、駅伝直前の雰囲気が伝わってきます。このような緊張状態
     の中でも、挨拶や礼儀作法等の伝統はしっかりと守られており、感心させられます。


        
 
   箱根駅伝のエントリー・メンバーは、5、000メートル14分10〜20のペースでもほ
     とんど団子状態で遅れる選手がいません。向かって右から田中君、市川君、川上君、大津君、
     佐藤君、山本君、設楽君、柏原君。

     

 
   箱根駅伝のメンバー10人が、故障もなく当日を迎えることは、なかなか難しいのです。
     どうしても当日のエントリー変更を前提にしたオーダーを考えておかなければなりません。
     東洋大学の強さは、16人の誰が走っても、さほど戦力がダウンしないところにあると思わ
     れます。

 
   東北復興支援活動

    

 
   東洋大学の箱根駅伝チームは、東北復興支援活動にも積極的に取り組んでいます。埼玉県
      実業団記録会の折には、田中君、設楽君、大津君、小池君が募金箱を抱え、グランドを回
     っていました。

        

 
      関東インターカレッジの折には、国立競技場で田中君、柏原君が懸命に支援
     を呼びかけていました。